過去ログ - 【野球】やらない夫は白球で一攫千金を目指すようです【安価】
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804:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/03/03(日) 08:02:32.85 ID:wpa9AwqK0
いきなり背後で轟音がした。長谷部亜矢(女子10番)が驚いて振り返ると、そこには人影があった。月明かりに頼っているので、ぼんやりとしか見えないが、どうやら銃を持っているようだ。
「だ、誰?」
「いやあ!」
叫び声でわかった。遠矢利恵子(女子8番)だ。そう認識すると、不思議なもので、先ほどより姿がはっきりと見えた気がした。小柄なからだを、まるで寒さに震える子犬のように震わせながら、じっとこちらを見つめている。
「なんであたらないの? 怖いよ、はやく死んでよ!」
「遠矢さん……」
「やだあ!」
また銃声が響いた。しかし、弾はまた亜矢をそれてどこかへ消えてしまった。
「なんで、なんで? 怖い、怖い。殺されちゃう。三島さんに殺されちゃう。あんたさえいなければ、あんたさえいなければ、三島さんは殺したりなんか、ああ、怖い、怖い! 死んで、死んで、はやく死んで!」
だめだ、何を言っても仕方がない。聞く耳をもたない。どうしたらいい? ああ、こんなことなら、もっとはやく武器を確認しておくんだった。今更言っても、後の祭りだけど。
「[ピーーー]え!」
環、ごめん。もう会えないかも。さっき、絶対また会えるって言ったところなのに、私って駄目だな。ごめんね。
三度目の正直、今度こそ駄目だ、ときつく目を閉じた。これが報いなら、それも受け入れるしかないのかもしれない。だけど、まだ死にたくない。環、環、助けて!


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