178:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2013/02/22(金) 23:43:30.49 ID:L62z0KCK0
いつか叶えればいい、それはとても都合の良い言葉だと思う。
何時でもいいのだから。
でもそれは、手元にそれがない人だけが使っていい言葉で、今の私には全てが揃ってた。
あかりの頼みごとを叶えること、それを実現すること、それは今の私にしかできないことだって、なぜかそのときだけは思えて。
179:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2013/02/22(金) 23:44:12.70 ID:L62z0KCK0
あかり「なに、京子ちゃ――」
一気にあかりの肩を引きよせる。手に持っていた赤い傘がその場に落ちると、雪がほてった頬に触れるようになる。
驚いているあかりの事なんて気にしないで、そのまま思いっきり抱き寄せるように私も一歩出て、一気にあかりの瞳に近づく。
あかりの目が静かに閉じて、私も瞳を閉じる。
180:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2013/02/22(金) 23:45:19.72 ID:L62z0KCK0
少しだけカサカサした感触があった。
こんな寒空、リップクリームも付けないでいれば、それはそうなるよね。
そんなことを思いながら静かに唇を離して、瞳を開けるとそこにはまだ瞳を閉じたままのあかりがいた。
京子「あかり」
181:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2013/02/22(金) 23:46:26.60 ID:L62z0KCK0
あかり「だから、あかりからも、お返しさせてね」
そう言ってあかりの顔に私の顔が吸い込まれる。
唇に感じる今さっきと同じ感触、でも少しだけ触れ合ってる時間が長くて、それがたまらないほどに気持ち良かった。
終わりは静かにやってきて、私はそのままもう一度だけあかりを抱きしめて、あかりも抱きしめ返してくれた。
182:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2013/02/22(金) 23:48:43.22 ID:L62z0KCK0
素直じゃない二人は、これから素直な二人になっていくんだから。
―おわり―
183:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/02/22(金) 23:52:10.88 ID:L62z0KCK0
これで終わります。
いつぞやかの京子「アッカリーン」スレでは、これを完結させることができなかったので、立てさせていただきました。
184:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/02/23(土) 00:05:20.58 ID:/+omzJAko
超乙。良かった。
185:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/02/23(土) 02:50:16.55 ID:zMOB2ycqo
乙
186:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/02/24(日) 11:58:35.28 ID:u7MH6zzyo
乙
187:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/02/25(月) 14:26:27.68 ID:+8VcpjXio
完結を見れてよかった!
超おつです!
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