28:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2013/02/22(金) 15:55:47.51 ID:L62z0KCK0
あかり「あかりの知ってることだったら何でもいいですよ〜」
そう言ってにこやかにほほ笑むあかりさんには、私の思いがすべて筒抜けになっているんじゃないかって思う。
千歳は長い付き合いってこともあるだろうから、私のことをよく理解しているだろう。
それがあかりさんにもわかっているんじゃないかって思うと、なんだか複雑な気持ちになる。
綾乃「あ、あのね。そろそろ、年末になるわけで、そその、ね」
あかり「はい」
綾乃「歳納京子の年末の予定をね、そのね、知ってるかな〜、って思ってね」
あかり「はい」
綾乃「えっと、そのね、あの、えっと、や、やっぱりやめとく!」
あかり「ええ〜、ここまで言っておいてやめると後悔しますよう!」
綾乃「だ、誰にも言わないよね?」
私の懇願する声に、あかりさんは静かに頷いてくれた。
もう今年で卒業なのだから、私も素直にならなくちゃいけないって思ったから。
一歩を歩みたいから、こうしてあかりさんに話を聞いているんだ。
綾乃「わ、私ね。歳納京子にね、その、今年中にね……」
あかり「もしかして、その、告白とか?」
綾乃「……なっ、ななななな、なん、なんでわかんねん」
思わず千歳のような口調になってしまって、それを見てあかりさんが楽しそうに笑う。
ああ、なんだってこんな感じになってしまうのだろうか。
私のこういった慌てぶりは、どうにかしたいと思うのに、歳納京子のこととなるとこうなってしまう。
あかり「大丈夫ですよ。先輩、京子ちゃんのこと好きなんですよね」
綾乃「あ、あ、その、う、……うん」
その問いに対して私は千歳意外に、初めて頷いた。
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