47:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2013/02/22(金) 16:13:25.15 ID:L62z0KCK0
今日と同じように校門で待ち伏せした。
京子とちなつちゃんは用事があって帰っていたから、自然とあかりを待つ口実ができていた。
緊張とかそういうのが全くなかった、怖いくらいに冷静にあかりを私のものにしようなんて考えていた。今思えば、狂っていた。
まだ日が長い頃だった。17時になっても明るいくらい。
私は経つ時間も忘れていて、空をぼんやり見上げながらこの後のことを考えていた。
でも結局、やっぱり私のものにしようなんて考えになっていたのは、思考なんてあまりしてなかったからかもしれない。
あかり「あれ、結衣ちゃんだ〜」
多分、その待っている間で唯一心臓が跳ねたのはその瞬間だけだったと思う。
あかりが私に声をかけてくれて、結衣ちゃんっていう言葉で呼んでくれて、抱き締めるかどうかを悩んでいたくらいだった。
一緒に帰る道、それだけでもうれしくて、これからそんなあかりが私のものになるという馬鹿げた妄想だけが動き回っていた。
結衣「あかり、ちょっと家に来ない?」
それがあかりを家に招き入れるための言葉だった。
まだ明るかったしあかりの性格を思えば、この言葉だけでも家に来るだろうって思ったから。
案の定、あかりは喜んで私の家に足を運んでくれて、私は心の中で安心した。
手荒な事をしないであかりを家の中に入れられるなんて、馬鹿げた感想を浮かべながらだ。
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