過去ログ - 京太郎「もつものと、もたざるもの」
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33:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/02/26(火) 00:57:51.89 ID:9wcEPpZZo
「ツモ。三槓子ドラ4で3,100、6,100です」
(で、結局いつものパターンか)
南2局に咲が派手に上がったところで京太郎はひとり心の中で愚痴る。
相も変わらず焼き鳥の状況。なんでもいいからあがりたい、そう考えているがそもそも勝負になる牌がやってこない。
そんな苦しい状況で自分の最後の親番は空しく流れていった。
新たに山が積まれ配牌を取っていく。
南3局
咲 34,900
京太郎 16,400
和 29,200(親)
優希 19,500
そこまで絶望的な点差ではないが相も変わらずラスにいた。
こういった状況は今まで何度もあったが全くと言っていいほど逆転の手が入らなかった。
だが、この局においては違った。4トンずつ牌を取っていくたび、京太郎の心は激しく騒いだ。
『京太郎手牌』
6s112233588p東中中 ドラ中
配牌メンホンチートイシャンテン。順子のホンイツと考えてもリャンシャンテンである。
どちらにせよ跳満、うまくいけば倍満まで見える手配だった。後ろで手を見ているまこも思わず息を飲んだ。
3人の打牌が完了し、震える手で第一ツモに手を伸ばした。
『京太郎手牌』
6s112233688p東中中 ツモ6p
(っっっっっ!)
思わず叫びだしそうだった。渾身の引き。考え付く限りで最高の引きだった。
リアルの麻雀ではダブリーは初めてであり、倍満確定のリーチを打つことも初めてだった。
震えを抑えながら6sを切り出し、宣言をした。
「リーチっ!」
「うげっ、ダブリー!?」
凹み続けていたところからの思わず伏兵を想定していなかった優希は思わず取り乱した。
次順、親の和がツモに手を伸ばし、相変わらず淀みの無い仕草で場に手出しで牌を捨てた。
東を。
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