過去ログ - 京太郎「もつものと、もたざるもの」
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9:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/02/25(月) 02:27:48.62 ID:8gIDJxBio
「須賀君」
「な、何?」
「今は大会中だから無理ですが、大会が終わって、新学期になったら特訓です」
「うぇ?」
思わず声が出る京太郎。大分間抜けな顔をしているのだが気にせず和は続けた。
「勉強はそれなりにしているみたいですがまだまだ不足しているところも多いみたいです」
「えっ、ちょっ」
「私だけじゃありません。周りは上手い人だらけです。部長、染谷先輩、咲さんとゆーき、みんなで協力して徹底的に特訓します」
「いや、その」
「嫌とは言わせません。泣いたり笑ったりできなくなるまでみんなでバキバキに鍛え上げます」
「ちょ、和。こわ」
「何か言いました?」
「いえ、何も」
怖い、と言いかけた口を思わず閉じる。そんな姿を見て和は思わず小さく微笑んだ。
「大丈夫です。優しく教えますから」
「……」
(今の話の流れでその言葉はどう考えても信用ならん)
新学期から自分はどうなってしまうのか。そう考えると京太郎は軽く身震いした。
「それと、さっき教えることが無駄な時間って言いましたけど」
「私たちも人に教えることで自分が改めて深く理解するっていうこともありますし」
「指導っていう行為は無駄な時間ってことはないんですよ」
「だから」
「くだらないとか、悪い、とか思わないでください」
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