過去ログ - 安価でシークレットゲーム5
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906:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/03/10(日) 08:44:15.70 ID:nQ4y3AGI0
確かに、積まれたデイパックの中には大きく出っ張った物もいくつかある。
それにしても、銃やナイフが配られるということは、本当にそれらを使って殺し合いをしなければならないということであり、プログラムに選ばれたことを今までよりも実感せざるを得なかった。

「お……おかしい…よ……こんなの……ッ」

不意に声が上がり、麗はカゴ車から声のした方へと視線を移した。
麗の2つ前に座る田中顕昌(男子十一番)がふらふらと立ち上がっていた。
地味で大人しく、普段の授業中には積極的に発言をしない顕昌が声を上げるだなんて非常に珍しいことで、それは顕昌の斜め後ろに座る親友の雨宮悠希(男子三番)ですら驚愕の表情で顕昌を見上げていることが物語っていた。

「えー…田中君?
 質問タイムはまだやねんけど――」

「し、質問というか…お、おかしいですよ、こんなの…!!」

顕昌は震える声で叫ぶと、ぐるりと回れ右をし、教室を見渡した。
その顔は蒼白で、元々垂れ下がった目は一層目尻が下がっているようにも見え、その目からはぼろぼろと涙を流していた。

「ねえ、みんな、何で…黙って聞いてるの…!?
 この人た、ち、俺たちに、殺し合えって…そんなこと言ってんだよ!?
 へ、変だよ…こんなの!!
 お、俺…俺はやらないよ、絶対にやらない、できるわけない!!


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