過去ログ - 安価でシークレットゲーム5
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921:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/03/10(日) 09:21:31.78 ID:nQ4y3AGI0
その声に安堵感が混ざっていたことに自嘲の笑みを浮かべた。
結局直接的に誰の命を奪うこともなかったことにほっとしてしまっている――こんなことではいけないと頭ではわかっているのに。

「…ヒデ」

愛称を呼ばれ、英隆は振り返った。
卓也が今にも泣き出しそうな顔をして、英隆をじっと見つめていた。

「…やっぱ、永佳やヒデに任せて見てるだけ…なんておかしい気がする、俺。
 葉瑠が言ってた通りだよ、ダイと千世ちゃんのこと、俺らみんな加害者だ…
 でもさ、実際手を汚すのと汚さないのは、違うと思う…
 だから、俺…も…その……やっぱ……」

「何ぐだぐだ言ってるの、卓也さん」

しどろもどろになっていた卓也の横にはいつの間にか永佳が立っていた。

「卓也さんにも春川にも邑ちゃんにも、別に期待してない。
 責められて固まったり、泣いたり、吐いたり…マジで邪魔。
 やっぱりあたしが全部やる、あたしは全然平気だし」

永佳はそう吐き捨てるように言うと、しゃがみこんで泣きじゃくっている邑子のもとへと向かい、その前にしゃがむと頭を撫でながら語りかけていた。


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