2:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/02/26(火) 01:10:39.22 ID:eAVe95e8P
_朝
和「ねぇ澪。あれは誰かしら」
澪「あれって・・・ムギじゃないか」
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2013/02/26(火) 01:11:30.90 ID:eAVe95e8P
和「男の人がいるでしょ」
澪「いないよ。そんな人」
和「・・・ごめんなさい、見間違いだったみたい」
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2013/02/26(火) 01:12:39.78 ID:eAVe95e8P
私とムギの関係は友人と呼べるほどのものではない。
元クラスメイト、友人の友人、顔見知り・・・そんなところかしら。
もし彼女が突然死んでしまったら、悲しいというより後味が悪い。
それくらいの、少し遠い関係。
5:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/02/26(火) 01:13:12.40 ID:eAVe95e8P
そう。
私には霊感がある。
幽霊を見えてしまうのだ。
オカルトマニアであれば喉から手がほしいほど貴重な能力。
6:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/02/26(火) 01:13:55.94 ID:eAVe95e8P
_放課後
和「あら・・・ムギ」
紬「あっ、和ちゃん。生徒会の仕事はもう終わったの?」
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2013/02/26(火) 01:14:33.39 ID:eAVe95e8P
紬「ねぇ、和ちゃん。時間があるなら、これから軽音部に来ない?」
和「用事でもあるの?」
紬「お茶をご馳走しようと思って」
8:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/02/26(火) 01:16:46.59 ID:eAVe95e8P
_軽音部
紬「はい、お茶をどうぞ」
和「ありがとう」
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2013/02/26(火) 01:17:29.96 ID:eAVe95e8P
ムギは皿やカップをあらかた整理した後、スプーンやフォークの手入れに移った。
何か布のようなもので磨いている。
きっと専用の布か何かなのだろう。
・・さっきからずっと、ムギの後ろには男性がついている。
10:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/02/26(火) 01:17:56.01 ID:eAVe95e8P
お茶をひとすすりして、思う。
惜しい人を亡くすことになってしまう、と。
数日後には二度とムギの紅茶を飲むことができなくなる。
それは仕方のないことなのだ。
11:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/02/26(火) 01:19:41.66 ID:eAVe95e8P
しかし、そのどれも効果がなかった。
幽霊にとりつかれた人は、一人の例外もなく死んでしまった。
ムギも、仕方がないのだ。
紅茶に映った私の顔は、メガネのせいで表情がはっきりしなかった。
ふとムギのほうを見ると
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