過去ログ - 【咲】京太郎「ありふれた不思議」【宮守】
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14: ◆tXdh2WZ0lM[saga]
2013/02/28(木) 21:30:14.37 ID:GM14yOvt0
エイスリン「What's your name?」

ソファに座らされ、お茶を出され。

まるで客人のような扱いをされている俺に、外人――エイスリンさんが話しかけてきた。

名前……ああ、そういえば、まだ名乗ってなかった。

京太郎「あ、えっと……須賀京太郎です」

日本語で返してしまった。

とっさに英語はやはり出てこない。

けれど、残る4人もそれぞれ傍で聞いているのだから、ある意味正解だろう。

あとは、おそらくこの外人さんの勉強にもなる、はず。

エイスリン「スガキョウ、タロウ?」

京太郎「須賀、京太郎です」

エイスリン「……キョウタロウ!」

胡桃「スガキョウ、なんて苗字はいないでしょ」

エイスリン「タロウ、イッパイイルヨ?」

胡桃「あ、や、そうだけど……」

エイスリン「?」

胡桃「えっと……」

豊音「それで、須賀君は麻雀したことあるのー?」

困っている鹿倉さんを放置して姉帯さんが話しかける。

京太郎「ああ、いえ……」

京太郎「微塵も触ったことないです」

麻雀部に見学に着たのに

塞「み、微塵もないんだ……」

胡桃「……それはそれで、ちょっと」

京太郎「いや、やったことないのは事実ですし……」

京太郎「でも、ほら、別に興味がないわけじゃ――」

そう、興味がないわけじゃない、一応麻雀をやってみたいとは思ったことがある。

思っただけだけど。

胡桃「ああいや、別に責めてるわけじゃないよ!」

白望「……みんな、最初は初心者だから」

豊音「うんうん……これからもっとうまくなればいいんだよー!」

塞「須賀君はまだ見学に来ただけだけどね」

豊音「そうだった!」

胡桃「あ、そっか……入部が決まったわけじゃないんだ」

エイスリン「……サイショノ、ワタシミタイ?」

白望「ん……ちょっと違うかも」

豊音「須賀君はまだここに入るかどうかわからないの」

塞「ここを見に来ただけだから、一週間後くらいには別の部活に入ってるかも」

エイスリン「……ソウ、ナンダ」

しゅん、とした声でエイスリンさんが呟く。


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