過去ログ - 【咲】京太郎「ありふれた不思議」【宮守】
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◆tXdh2WZ0lM
[saga]
2013/02/28(木) 21:19:28.35 ID:GM14yOvt0
1階をざっと見て、人がいないことを確認する。
……誰もこっちに歩いていない時点でお察しだったのだが。
けれど、もしかしたら……こう隠れて活動しているようなサークルだってあるかもしれない。
なぜかっていわれたら……う、うーん……
……ロマン?
ともかく、うむ、1階には何もなかった。
2階に上がる。
中央階段を見て、右を向いて、左を向いて。
……右の方に数人が集まっていた。
いったい何の部活だろうか?
ここからじぃと見つめていてもわからない、そりゃそうだけど。
……ともかく、あそこには人がいるのだから、しばらくは部活を続けているだろう。
きっと、いつだって見学にいける。
……それなら逆方向に歩こう、と俺はそちらに背を向けた。
高校生特有の反抗精神である。
特別性を求めるような性格の所為である。
さっきも感じたロマンである。
人と違うことする俺格好いい……みたいな。
中学生かよ。
まあ、自分でツッコミはしたけれど、足は止めず、人気のある部室に背を向けて歩き出す。
こっちには何があるのだろうか。
……いい加減地図か何か見ろよ、という話なのだけど。
たしか、もらったプリントには活動場所も書いてあった。
……まあ、知らないまま行くというのも面白いだろう。
運命の巡り会わせとか、神の采配とか、そんな感じで。
向こうにとっちゃとても迷惑だろうけど。
京太郎「……?」
黙々と歩いていたが、ふと、前の方から小さな笑い声が聞こえてきて、足を止める。
……いや、怪奇現象とかそういう類のものじゃなくて。
複数人の楽しそうな会話。
内容は聞こえないけれど、明るい声は聞こえる。
こっち側に誰かいるのだろう。
おそらく複数人が部活をしているはずだ。
……まるで、声に誘われるように歩きだした。
夢の中のように、歩いた感覚が消える……ただ、話し声だけが耳の中で反響する。
一つ教室を通り越して、二つ教室を通り越して。
三つ目。
ここから聞こえる、笑い声が。
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