197:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/05/25(土) 00:18:34.67 ID:OsAg/zaJo
「その千早は、なぜか早々に姿を消したと」
言う律子の眉が顰められる。
「はい。なんだか妙に焦ってたみたいで」
「こっちも伊織と連絡が取れないのよね」
言いながら、律子はスマートホンをつまむようにしてふらふらと揺すった。
「伊織のところに、真たちが遊びに行ってたんじゃなかった?」
「うん。そうなんだけどさ。途中で伊織がなにかの連絡を受けてから、姿を見てないんだ。まあ、ボクらもそろそろ眠かった時間で……。
ちょっと注意力散漫でね」
春香の疑問に真が困ったように応じる。
そこへ、お茶の乗った盆を持った雪歩が戻ってきて、真の言葉を補足した。
「朝、私たちが帰るときには、伊織ちゃん、顔見せなかったし……。ただ、それは、夜の民ならしかたないかなとも思ってたんだけど……」
「そのときは、ね?」
「はい」
尋ねる律子の前にお茶を置きながら、雪歩がうなずいた。
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