199:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/05/25(土) 00:20:15.92 ID:OsAg/zaJo
「小鳥さんは千早ちゃんが来ないと思うんですか?」
「残念ながらね」
春香と小鳥が渋面を交わし合っている横で、真がにやっと笑う。
「外れですね」
「え?」
「足音でわかります。すぐに来ますよ」
真の地獄耳っぷりに皆が思わず息を呑んでいると、ほどなく、黝い髪を振って千早が現れた。
「なにやら、私がレッスンをすっぽかすみたいな話が聞こえた気がしたのだけど」
「うわ、ここにも地獄耳が」
夜の民の――時に蝙蝠にも擬せられる――耳のよさは、皆が知っている。
参ったというように律子が手をあげると、皆が一斉に笑った。
「水瀬さんについては、あちらから連絡があると思うけど、私にしろ、彼女にしろ予定をつぶすほどじゃないわ」
「ふうん?」
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