204:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/05/25(土) 00:24:53.00 ID:OsAg/zaJo
東豪寺グループがアレス生産に関わっているという重要な情報のピースは、隠されていた。
いかに律子とて、これでは誰がどんな意図でアレスを生産しているかなどと推理しようがない。
そして、それがわからなければ、アレスというドラッグがどんな作用を狙って調整されているかも、正確に掴むことは出来ない。
ただし、この時点においては伊織や千早も東豪寺の面々がアレスを用いて何をしようとしているか、その企みをまだ把握してはいないのだが。
「ふーん……」
美希は律子の答えのなにが面白かったのか、挑戦的な笑みをその美しい顔に浮かべている。
その表情を見て、響が心底嫌そうな顔つきになった。
「どうしたんですか、響さん」
「んー……。美希がこういう顔するときはさ」
ぴっ、と指さす響。その動きによけいに笑みを深くする美希に、響は思いきり渋面を向けた。
「たいていしばらくすると、大きな戦いがあるんだよなー。血みどろの、さ」
「美希、その手のカンは鋭いんだよ」
得意そうに言う美希を、やよいも律子も複雑な表情で眺めやるしかなかった。
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