205:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/05/25(土) 00:25:37.65 ID:OsAg/zaJo
スマートホンが鳴動する。
その画面に表示された名前と写真を確認して、律子は電話に出た。
「あずささん」
『お仕事終わりましたー。いまからプロデューサーに送っていってもらいますね』
あずさの明るい声が聞こえる。
ちらと時計を見上げ、元気だな、と律子は微笑んだ。
そこでわずかに声を潜め、彼女は尋ねる。
もう事務所には誰もいないというのに。
「亜美真美も、一緒ですか?」
『はい。二人とも眠っちゃってます』
「あはは」
『遅くなってしまったので、二人を先に帰そうかって話になったんですけど……』
タクシーを呼ぶよりも、あずさの仕事終わりを待って、プロデューサーが家に送り届ける方がいいと判断したという。
律子はその言葉にほっと息を吐いた。
「二人の側を離れなかったのは、いい判断です」
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