211:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/06/17(月) 00:08:56.50 ID:w6Azcnsco
『それが、夢子ちゃんが、整備の時期で』
「ああ……。桜井さんは、自動人形でしたものね」
彼女たちの言葉が、夢子の正体を否応なく明らかにする。
人にあらず、人に作られた存在。
それが桜井夢子の正体であった。
『運動性を上げたら、安定性が犠牲になっちゃったらしくて。整備までの間隔が短くなっちゃったんですよ』
「ははあ。まあ、普通の人間でもやりすぎると歪みが出ますからね。筋肉つきすぎて逆側を痛めちゃったりとか」
『でも、やっぱり夢子ちゃんと涼さんのダンスっていうのがサイネリアの売りの一つなので……』
「安定性重視のセッティングに戻せとは言えないと」
まなみが電話の向こうで苦笑する気配があった。
『そうですねー。当人が納得してやっていることでもありますし』
「涼が合わせればいいんじゃないですか?」
『それは……出来るでしょうけど、夢子ちゃんのプライドが許さないかと……』
「うーん。それは……まあ」
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