39:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/03/03(日) 22:40:25.66 ID:y8XKonFyo
「そうね。自分の知る限りの情報をちりばめたみたい。ドラマ自体は交渉材料ね。
本来は、ホンを受け取った時点でうちがなにかアクションを起こすと思ってたんでしょうね」
「ところが、765プロは大乗り気。そこで、その人物の目論見からは外れてしまった……こういうことですかね」
「そう。それでまたなにかしようとしてたようだけど……。もう意味はないわね」
春香に答えて結論づけるように律子が言うのに、全体に苦笑じみた雰囲気が生じた。
「あずささんと伊織ちゃんじゃあ、今後、企みようがありませんね」
「どちらが手を下したにせよ、いまや傀儡でしょうからね」
さらりと恐ろしいことを漏らす雪歩と千早。
だが、それを否定するような者はいなかった。かえって同意するようにうなずく者が多い。
「さらに背後になにかあるか、これから探るようだけど。……ま、ひとまずは安心していいわ」
「では、宴を再開いたしますか?」
「うーん。それは……どうしようかしら」
貴音が確認するように問うのに、律子は皆の顔を見回す。
「ここの局の人って、酔っ払うと同じ事ずっと繰り返すんだよなあ」
「それに、帰り際に他に誘うのがちょっとしつこかったり……」
「あー、あるね。えっちぃんだよね」
アイドルたちが口々に愚痴を漏らすのに、律子は貴音に目配せする。
貴音は艶然とほほえんで応じた。
「では、自分たちはここで楽しく宴会をしていた、と心に刻み込みましょう。わたくしたちは適当なところで帰ったことにでもしておきましょう」
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