38:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/03/03(日) 22:38:50.49 ID:y8XKonFyo
その中で、765メンバーだけが正気を保ち、飲み食いを続けていた。
「それで、あずささんたち、なにか掴んだんですか? 律子さん」
箸を置き、律子に尋ねかけるのは春香。
食事を続けている者も、律子のほうへ意識を向けているようだった。
「これまでの調べで脚本家以外がシロっていうのはみんな知ってるわよね?」
異口同音に肯定の言葉が返ってくる。
律子は一つうなずいて肩をすくめた。
「結論から言うと、その脚本家が、見事にクロだったみたい」
「クロって言っても……なにをするつもりだったのかしら? こんなドラマをつくって」
千早が小首を傾げるのに、律子は苦笑いで応じる。
「765を脅すつもりだったようよ。俺はここまで知ってるんだぞ。だからこっちにも利益を回せとね」
「へえ。それで、現実をなぞるようなシナリオなわけだ」
「自分は、あんな暴れん坊じゃないぞ!」
「いや、結構……ねえ?」
「ひどっ!」
真とそれに抗弁する響の会話に、皆の笑いがはじけた。
そんな明るい雰囲気の中でも、スタッフたちは皆、惚けたように動かない。
「えっと、そこはあんまり主眼じゃなくて、どっちかというと、私たちの正体とか……」
「みんなの『力』とかだよね?」
なだめるように言う雪歩と美希。
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