過去ログ - 国王「魔物倒すためにソ連軍呼ぶわ」
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5:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/03/06(水) 15:20:54.55 ID:Hz1q8MCJo
「だが実際元帥の言う通りだ。私は・・・わが国は・・・どうすればいい?」
書記長は悩んだ。この国の実権を握ってから数十年がたち、政敵はすべて粛清するか罷免してきた。
ファシストであるニェーメツとも不可侵条約を結び、そして東ヨーロッパを分け合った
まさか侵攻してくるとは思わなかった。国境に貼り付けられている敵の大軍も単なる牽制のためだと思っていた。
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2013/03/06(水) 15:21:46.55 ID:Hz1q8MCJo
「同志書記長閣下!失礼します!」バタン
ノックも忘れ息を切らして駆け込んだ元帥が報告する。
楽しそうな顔で笑っている美少女の姿は見えていないらしい。
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2013/03/06(水) 15:22:17.16 ID:Hz1q8MCJo
部下達を下がらせ、銀製の煙草入れからレニングラード産のベルモルカナルを取り出し、そして一服する。
しばらくしてからニコニコ顔の美少女が口を開いた。
『ボクの力、理解してくれた?』
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2013/03/06(水) 15:23:55.40 ID:Hz1q8MCJo
結果的にソビエト連邦はドイツの撃退に成功した。
それがあの美少女の力によるものなのか、そうでないかは分からない。
ともかくソビエト連邦国民は血の代償を払い、そして国土は蹂躙された
だが引き換えに東欧には多数のソ連傀儡政権が発足した。
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2013/03/06(水) 15:24:55.28 ID:Hz1q8MCJo
数ヵ月後
ソビエト軍参謀本部情報総局。
「大将閣下、失礼します」
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2013/03/06(水) 15:25:22.80 ID:Hz1q8MCJo
数日後、大尉は数十名の部下と一緒にその場所へ居た。
窓のない貨物列車に乗せられて数日間、そこから目隠しをされながら何台かの装甲車に分譲し、揺られること数時間。
そろそろ時間の感覚も位置の感覚も分からなくなった頃にたどり着いたのがここだ。
「右向け、前!休め!」
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2013/03/06(水) 15:26:03.05 ID:Hz1q8MCJo
案内された大きなホールの中にそれはあった。
確かに門としか形容できないような門だ。
装飾は古代か中世か・・・少なくとも現代のものではない。
「あれはどういう仕組みになっているんだ?」
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2013/03/06(水) 15:26:41.42 ID:Hz1q8MCJo
「失礼します、同志大佐」
「来たか。それでは任務の説明に入ろう。何か飲むかね?」
「結構です、同志」
13:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/03/06(水) 15:29:26.35 ID:Hz1q8MCJo
大尉が出て行った後、大佐はぬるくなった紅茶をすすり、そして椅子に深く座り込んだ。
「あの大尉もまだ若いだろうに・・・どうして死に急ぐような真似を」
しかしそれを命令したのが自分であることを思い起こし、気を紛らわせるために煙草に火をつけた。
14:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/03/06(水) 15:30:10.67 ID:Hz1q8MCJo
結果的にヴォルガ中隊はすぐ帰還した。
悲壮な心持で送り出した大佐はいささか拍子抜けしたが、それでも大変喜んだ。
すぐさまヴォルガ中隊は基地の会議室に呼ばれ、軍人達と学者達の前で報告する事になった。
15:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/03/06(水) 15:31:10.03 ID:Hz1q8MCJo
書記長は従卒が退出したのを見届けてから煙草に火をつけた。
不味いな。書記長はそう思った。まるで今のわが国の状況ではないか・・・
数年前極東での資本主義者と共産主義者の戦いは引き分けで終わった。
しかしこの国は今度は共産主義者であるはずの中国共産党と仲違いした。
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