14: ◆CwzTH05pAY[saga]
2013/03/07(木) 23:35:55.59 ID:IvaGbYZyo
「……うしっ!」
須賀君は私の言葉を黙って聞いていたと思ったら溶けかけた残り少ないアイスを一気に口に含んだ。
一気に食べ過ぎたせいか、余りの冷たさに少しもがいている。
私は突然の行動に思わずぽかんとした。
落ち着いたと思ったら私に向き合って、口を開いた。
「部長、俺、頑張ります」
「……えっ?」
「俺、麻雀の実力は大したことないし、皆の練習の相手はできないですけど、それ以外のところで皆が勝てるように協力します」
突然の宣言にぽかんと口を開いてしまった。
それにも構わず須賀君は次々とまくし立てた。
「牌譜取るの頑張って覚えます」
「学校向けの庶務仕事、俺でやれることなら全部やります」
「それ以外に細かい雑用があったら任せてください。その、できる限りのことはします」
怒涛の宣言に私は思わずあっけにとられてしまう。
思わず反射的に疑問の声を出してしまう。
「その……いいの?」
「はい、だから、だからその、絶対、勝ちましょう!」
私の声に須賀君は満面の笑みで断言する。
そこまで言うと須賀君は照れ臭くなったのか、慌ててアイスのごみをゴミ箱に捨てた。
「俺、これから帰って牌譜取りの勉強します! 明日には絶対覚えてきますから! アイスご馳走様でした!」
須賀君はすごい勢いでそういって走って去っていった。
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