869:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/07/10(水) 02:34:41.87 ID:xMnrqaeo0
最近は焼き依頼ちゃんと動いてるみたいだし今度やって貰ってくるか
870:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/07/10(水) 07:34:05.66 ID:evNJAIIAO
>>869
宜しく
871:◇x/rxoIq2T6 [saga]
2013/07/24(水) 14:48:30.63 ID:9qbTiNCL0
憂鬱
872:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/08/02(金) 20:57:43.29 ID:5KybSMbL0
まだー
873:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/08/05(月) 07:50:48.08 ID:868/ISGe0
電子音の間隔が、もう殆どなくなっている。
咲良は撫子の腕にしがみついた。
撫子は咲良を護るように立っていたが、その身体は震えていた。
瑠衣斗は2人から離れた所でその様子を見ていたが、眉を顰め、目を伏せた。
874:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/08/05(月) 07:51:27.91 ID:868/ISGe0
『咲良は、お祖父ちゃんの“葉鳥神道流”が嫌いかな?』
『うん、さくら、ピアノしたりおえかきしたりする方が好き。
だって、たたいたりけったりしたら、された人がいたいでしょ?』
875:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/08/05(月) 07:52:31.71 ID:868/ISGe0
心臓が止まってしまいそうだった。
もしも健太や麗、朝比奈紗羅(女子一番)や鳴神もみじ(女子十二番)に万が一のことがあったとしたら――すぐに駆けつけたいのに、その場を動くことが許されず、気が気ではないまま1時間半も経ってしまった。
無事であることをただ祈るしかなかった。
どうして、プログラムに選ばれてしまったのだろう。
876:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/08/05(月) 07:53:07.76 ID:868/ISGe0
太陽の姿はまだ確認できていないが、空が白み、木々に付けられた頼りない電球など必要としない程に周りは明るくなってきた。
プログラム本部である小中学校からは真西に位置するE=02エリアも緑が多いが頭上に茂る葉の間から薄い青色が確認でき、周りの景色を確認することができるようになってきていた。
学校の周りに比べれば木々が少なくて周りの状況を確認しやすいこの場所は、更に西へ行けば島の端に出るからか、そよぐ風には僅かに潮の香りが混ざっている。
地図によればあと数十メートル西に行くと森が切れて原っぱになっており、御神島の周りをぐるっと1周している道路に行きつくらしい。
877:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/08/05(月) 07:53:44.81 ID:868/ISGe0
『選ばれたのが雅哉で良かった』、そう思っていることだろう、両親も、他の親族も。
そして、兄も。
雅哉には3つ年の離れた兄がいる。
878:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/08/05(月) 07:54:34.42 ID:868/ISGe0
そんな雅哉がもう家に帰って来ないかもしれないという事実に、あの家族が心の底から悲しむはずなどないのだ、むしろ帰って来なければ良いと思っているだろう。
それならば、とっととこんな人生を終わらせてしまえばいい。
生まれ変わって新しい人生を謳歌する方がよっぽど良い。
これだけうだうだと考えるのなら自殺でもすればいいのだが、ところがどっこい雅哉に支給された物は扇子だった。
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