956:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/08/06(火) 06:53:49.71 ID:D/J1TKXp0
溜息を一つ吐いた。
一刻も早く死神の正体を知って、悪いけど殺さないといけない。
それなのに、タケル(軍人)に貰ったヒントはくだらない。
『今生きている人だよ!』
『今クラスで1番人を殺している人だよ!』
だそうだ。
ったくもう…そこまで知られたくないわけ?
そりゃあ生きてるでしょ、死んでたら正体なんてどうでもいいって!
今1番人を殺してるって…そんなの誰か知ってるわけないじゃない!!
暑さの影響もあり、苛々していた。
まとまった雨が降ってくれればきっと楽になると思うが、雲ひとつないこの空では期待できない。
天気予報士ではないが、そのくらいのことならわかる。
夕立でもあれば別だけど…
持ってきていたうちわを出し、ぱたぱたと扇いだ。
ぬるい風が体に当たる。
野恵が最後に武田紘乃・岡哲平に会ってから、見かけたのは1人。
住宅地内を通った時に、横の通りを走り過ぎた、あれは杉江貴一(男子7番)だろうか?
別に大して仲良くもなかったので声は掛けなかった。
自分の目的に仲間はいらない事も理由の一つだが。
「さてと…」
自分のデイパックからペットボトルを取り出し、一口だけ水を飲んだ。
そして鎖鎌を取り出して手にもった。
鎖が少し邪魔だが、仕方がない。
幽子探さないと…
このエリア内にいるはずだよね…?
野恵は茂みの中を進んだ。
できるだけ音を立てないように。
1002Res/954.78 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。