965:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/08/06(火) 15:56:44.67 ID:D/J1TKXp0
クラスメイト同士が戦うなんてありえない、そう考えていた自分は甘かったのだろうか。
死にたくないから[ピーーー]、という珠尚の我侭が、ここでは正しいのだろうか。
確かに、わからなくはない。
こんな所で死ぬなんて、絶対にお断りだ。
だけど、自分にはとても実行できるとは思えない。
人として、殺人は禁忌であるはずだ、そう思っていたから。
「桃ちゃん……俺……甘かったの…かな……?」
桃子からの返事はない。
「血……足りなくなっちゃった……のか……」
翔平は桃子の体をそっと下ろした。
抱えていた両手は、真っ赤に染まっていた。
護りたかった。
護れなかった。
全ては、自分の甘い考えが原因だ。
「ちぇっ…なんだよ……生きるには……殺さなきゃ…駄目なのか……
やだなぁ……やだよぉ……桃ちゃん……っ」
桃子は答えない。
自分のせいで、答える事ができなくなった。
『翔ちゃんは……死んじゃ……嫌――』
桃子の最期の願い。
せめて、これだけは護らないといけない、気がする。
クラスメイトを傷つけるような真似はしたくない。
だけど――
桃ちゃんだって…死ぬのは嫌だったんだ…
俺だけ嫌な事避けるなんて…駄目だよなぁ…
「桃ちゃん…俺は……桃ちゃんの分も生きるよ……
ダイジョーブ…俺…嫌な事でも頑張れるヤツだし…うん…」
溢れる涙を血で濡れた両手で拭う。
後から後から流れるのを、一生懸命拭い続ける。
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