過去ログ - 凛「まどか? 聞いたことの無いサーヴァントだわ」 その2
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◆7F1xhg7Fvs
[saga]
2013/06/21(金) 01:57:11.01 ID:JYrOZ1wro
「駄目だ、って言ったらどうする?」
「そうだなあ……」
そう言いながら、アサシンは手をポケットに突っ込んだ。
ただのポケットじゃない。あの白衣についたポケットは、アサシンの宝具だ。
かたわらのライダーが片足を前に出す。重心をずらす。ジャンプの構え。
アサシンの手が動く。
ポケットから引き抜かれた手にもし武器が握られていたら、俺達の関係は終わる。
だからそれよりも早く、俺は答えた。
「教えるよ。それも桜のために必要なんだろ?」
「……鋭いのか単純なのか。いや、余計なことを言った。続きを頼む。」
「まだ答えを聞いてない。俺は、桜のためなのかって聞いたんだ」
「ああ、その通りだ。僕は基本的にあの馬鹿なマスターのために動いている。ところで……」
溜め息混じりにそう答えてから、アサシンはポケットから取り出したものを俺に投げつけてくる。
「昨日から何も食べてないだろう。僕にキャスターのマスターの隠れ家を教え終わったら、食べるといい」
どら焼きだった。
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