過去ログ - 凛「まどか? 聞いたことの無いサーヴァントだわ」 その2
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607: ◆7F1xhg7Fvs[saga]
2013/09/16(月) 22:41:07.09 ID:wKuUuvr7o
これまでの戦いで、あのハリセンをまともに受ければ一撃でやられることは良く分かっている。
だが魔術による防御は通用しない。あれだけの全力で破った魔法無効化さえも、既に再生が始まっている。

スターライトブレイカーを撃ち終わった直後、急に動くのは無理。
火力の高い攻撃は出が遅いし、速射砲では足止めにもならない。

そもそも、既にフレーム全体が罅割れてシステムに異常を来しつつあるレイジングハートでは、
次の攻撃を撃つこと自体ままならない。

なら――

「Release physical lock」

「レイジングハート!?」

今撃っているディバインバスターの反動抑制を解除。
キャスターのすぐ前にあるブラスタービットが、反動で飛んでくる。

主にぶつけるつもりはない。受けるのは自身でいい。
既に壊れかけの体から大きく魔力の翼を伸ばし、飛んでくるブラスタービットを受け止める。

「こんなことしたら!」

反動で飛んでくるブラスタービットに吹っ飛ばされることで、無理やりに戦域から離脱する。
こんな無茶な回避が、レイジングハートが一番確実だと判断したやり方だった。

「Res_tric_...t lo_...」

キャスターの言葉には答えない。最後にセイバーに対して放った拘束魔術は発動することなく、
フレームは全て細かな破片となって宙へ散り、次いで紅色の宝玉が同じように砕け散る。

空は曇天だというのに、あたりはレイジングハートから解放された魔力の渦に満たされて青く
もはや色が分からないほど粉々になったフレームが、紅色の玉から解放された光を拡散する。

瞬間、辺りは青い背景に塗りつぶされて、赤い光が輝いた。

相手も自分ももはや見えず、意志ある宝具――英雄の最後だけが眩しかった。


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