過去ログ - 凛「まどか? 聞いたことの無いサーヴァントだわ」 その2
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620: ◆7F1xhg7Fvs[saga]
2013/09/18(水) 22:50:20.92 ID:tD61YaN7o
自分をイメージする感覚はもう慣れたものだ。
それよりも、俺を切り分ける剣をもっと強く作りたいと思う。

柄の青色の深さが足りない。刀身へと繋がる部分がはまりきっていない。
輝きが足りない。質量が、密度が、構造が違う。刀身部分はもっと駄目だ。
刃に刻まれてた文字に力が無い。切れ味が全然足りない。刃の作り込みが弱い。

だが、どうして俺は、これが贋作であることを知っているのだろう――。

迷った心は美しくない。疑問を剣で引き裂いて、心を走らせ剣を想う。

そうしているうちに、俺の魂は蒼白く光る糸に取り囲まれていた。
繭に包まれるように、糸が俺を覆い尽くす。

巻きついてきた糸が、剣の刃を隠してしまうのが寂しかった。
きっと本物なら、剣先に触れただけであの糸を切り裂いてしまえただろうに。


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