過去ログ - 凛「まどか? 聞いたことの無いサーヴァントだわ」 その2
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633: ◆7F1xhg7Fvs[saga]
2013/09/19(木) 23:05:00.81 ID:HJwn4COUo
「歴史的に言えば勝てば官軍、勝者が正義。個人レベルでなら正義の逆はまた別の正義。
使い古された表現だけど、このあたりはなかなか真理をついた言葉だろうけど、そういうのが聞きたいわけでもない、か……」

目まぐるしい速度で流れていく数字の群で青く染まった空を、眼鏡越しに見つめる。
そこに書いてある答えを読み上げるような調子で、アサシンは続きを話す。

「僕はバカでノロマで臆病でろくな人間じゃなかったけど、それでも僕の人生の中で正しかったと言える点があるとしたら
それは反省したことだ。ただ後悔するんじゃない。もう少しくらいはマシな人間になろうと、僕なりにみみっちい努力を続けたことだ」

アサシンは、本気でそれを恥ずかしがっているようだった。照れているんじゃなく、恥じている。
生前の偉業を讃えられて英霊の座についた存在だというのに、まるで自分を誇っていない。

「たまに悟ったような気になったこともあったけど、墓まで勘違いを持って行くことだけはなんとか避けた。それが僕なりの正義だろう」

「アサシンは、正義なんて無いって、そう言いたいのか?」

「それも良くある勘違いだ。分からないのと、無いのとは違う」

「じゃあ結局、何の答えにもなってないじゃないか」

「そう思うならそれでいいんじゃないかな。だって君、この前はちゃんと見えてたみたいだったろ。
ただでさえ馬鹿なんだから、無理に考え事を増やしても処理落ちするのが関の山さ。とりあえず一番大切なことだけ見ておくといい」


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