過去ログ - 春香「これからのきみとぼくのうた」
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73:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2013/03/17(日) 22:26:47.83 ID:H1WPBXuto

「やっぱり、彼と先生は似ていますよ」

「あんまり嬉しくないな、アタシの真似してたんだろ?」

「そうですけど……」

「……まぁいいさ。アタシが変わればいいんだ」

「変わるってどう変わるんですか?」

「なりたいアタシになるってやつだな」

「それ、中学生か高校生の台詞ですよ」

「うるさいよっ」

「ちょっと、やめてください」


つま先立ちで怒りながら委員長の髪をクシャクシャにした。


「どうせアタシは見た目も性格も子どもだよ、ガキだよっ」


私よりも背の低い先生。

口調は男性そのものだけど、それが愛嬌にもなって生徒のみんなから愛されている。


「あ、春香……電車の時間」

「うん……」


改札に向かって歩こうとしたとき、最後の疑問が浮かんだ。


「そうだ、先生」

「なんだ?」

「くすぐりが弱いのって理由があるんですか?」

「くすぐり?」


私と真美が彼をくすぐったときその理由を聞いたけれど、いまいち納得できなかったのを覚えている。


「こちょこちょってすると必死に逃げたんですよ」

「何をしてたんだおまえ達……。まぁ……あれはな……」


言い難いことなのかな?


「あんまり笑わないアイツに、くすぐりをしたことがあってな」

「先生もですか」

「無表情すぎてイライラしてたんだろう。無理に笑わせてやったさ」

「……」

「そしたら、暴れて、アイツの肘がアタシの顔を殴ったんだ」

「え……」

「うわ……」

「なにをしてるんですか……」

「だから、弱いっていうより……トラウマになってたんじゃないかな」


傷が残ってないようでよかったと思います。



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