過去ログ - Steins;Stratos -Refine- V 
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325: ◆H7NlgNe7hg[sage saga]
2013/07/22(月) 04:21:44.84 ID:yAhu/BEzo

千冬「エネルギーの問題をカバーされると、なるほど。どうにもならんな……」

 例えダメージを与えたところで時間を跳ばれてしまう。
 その後は攻撃が当った事象を無視し、経験則から回避されてしまう。

 あのデタラメな装甲を一撃で破り切るほどの攻撃力を有している訳でもなく、千冬は木刀を下ろしてしまった。

千冬「いや、手はある……」


 ──“零落白夜”


 これの一撃さえ当れば、他の“IS”同様に“石鍵”も鉄の棺桶と化すだろう。
 装甲を打ち破る必要はない。エネルギーを消失させてしまえば良いのだから。

千冬「…………」

 考える。

 岡部が経験していない初撃。
 ここで“零落白夜”を起動し、攻撃を当てたのであれば“時空跳躍”を行うことも出来ないのでは、と。

 通常の攻撃であればどれほど高火力であれ、跳ばれてしまえばダメージはなくなり攻撃は避けられてしまう。
 けれど“零落白夜”であれば……。

千冬「ん……」

 思考する自分を客観視し、ふと我に帰る。

千冬「まったく、私としたことが……」

 “生徒”であり“守るべき対象”であるはずの岡部との戦闘。
 そんなことは起きるはずがない。

 起きようはずもない。
 だと言うのに対岡部を想像しての稽古など……と滑稽にすら思えてしまった。

千冬「どいつもこいつも、全くもって教師泣かせな奴等だ」

 そう小さく呟き、千冬は一人道場を後にした。

 


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