過去ログ - Steins;Stratos -Refine- V 
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337: ◆H7NlgNe7hg[sage saga]
2013/07/25(木) 20:55:58.42 ID:5L23gRCMo

楯無「答えて、倫ちゃん」

岡部「……」

楯無「貴方は一体、何者なの……?」


 ──わからない。


 だった。

 一夏同様に“IS”を起動出来る理由は謎。 
 千冬から個人的な手ほどきを受けているようだが、技術の向上速度が常軌を逸していた。

 上手く実力を隠しているけれど、楯無の目から見ても頭一つ以上抜き出ている力を有している。
 その力は“生徒会長”である一夏を越え、卒業を控えた身である自身、

 “国家代表”である“更織 楯無”に届きうるものだと判断していた。

岡部「……」

楯無「言葉で教えてくれないのなら、仕方がないわよね」

 いつの間にか“アクア・クリスタル”が左右一対でふよふよと浮かんでいた。
 岡部はそれを見ても動揺せず、ただ相手の出方を伺っているだけだった。

楯無「少し、湿気が強いかしら?」

岡部「そのようだ。纏わり付く湿気が気持ち悪い」


 ──ぱちん。


 楯無の細く、しなやかな指が音を鳴らす。
 途端に爆発が巻き起こり、周囲の一切合切を熱と煙りが飲み込んだ。

楯無「……」

 爆発の中心は岡部。
 生身の人間であれば無傷どころか、身体の全てが散り散りに吹き飛んでいる。

 けれど、

楯無「ダメージ無し。わかっていてやったけれど、やっぱり少しだけショックね」

岡部『……』

 “石鍵”を見に纏う岡部。
 その身体にはダメージどころか、焦りすら見て取れない。

楯無『ミステリアス・レイディ』

 小さく呟き、岡部同様に“IS”を纏う。
 “石鍵”のソレと違い、露出部分の多い機体だった。

楯無『さぁ、はじめましょう……』

 ひっそりと始まる二人の戦い。
 それは、学園頂上決戦と呼ぶに相応しいものだった。 
 


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