過去ログ - Steins;Stratos -Refine- V 
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388: ◆H7NlgNe7hg[sage saga]
2013/10/05(土) 05:57:58.28 ID:a2u6tBsno

シャル「──今日だって本当なら僕たちとランチする予定だったのに、一夏がすっぽかすからだよ」

一夏「あー、いや、それは悪かったよ……。下級生が“IS”の操縦に慣れないからアドバイスが欲しいって言うもんだからさ」

シャル「もうっ」

 わかってる。
 一夏は優しいんだ、優しいから仕方ない。

 下級生に頼られたら断れないのも知ってる。
 でも、だけどさ。

 ふんだ。

一夏「なぁ、シャル。悪かったって……ラウラも、なっ」

 ラウラの乱心から数分。
 感情を露に怒っていたのはどこへやら、ラウラをなだめていたシャルロットまでが口を尖らせて拗ねてしまった。

一夏「参ったな……」

 どうすれば良いか手が思い浮かばない。
 約束を破ってしまったのは自分の責任であるが、謝って許して貰えそうもないのだから困りものである。

 拗ねる両者を眼前にどうしたものかと悩んでいると、見知った男が食堂へと顔を出した。
 この学園に男子生徒は2人しかいない。

 その男とは勿論“岡部 倫太郎”であった。
 隣にはクラスメイトの“牧瀬 紅莉栖”も一緒である。

岡部「ワンサマー」

紅莉栖「……」

 挨拶を交わす一夏と岡部。
 紅莉栖は「げっ」と言った表情を浮かべていた。

 視線の端でその様子を確認したラウラとシャルロットも似たようなリアクションである。

一夏「それが……で……」

岡部「……何時ものことじゃないか」

一夏「そんな……頼むよ……」

 なにやら男2人で話しこんでいる。
 いつもこうだ。

 女子を放って、この2人は話しこんでしまう。
 ランチを楽しみにしていたシャルロットは諦め、ラウラは怒りを通り越しダウナー気味な思考にシフトしてしまっていた。

ラウラ「わたしには魅力が足りないのだろうか……」

シャル「はぁ……」

紅莉栖「せっかく久しぶりに2人きりだったのに……」

 女心を理解することも出来ず、朴念仁は相も変わらず平常運転を行っていた。
 


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