過去ログ - Steins;Stratos -Refine- V 
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395: ◆H7NlgNe7hg[sage saga]
2013/10/05(土) 06:02:35.31 ID:a2u6tBsno




 ◆




鈴音『ふふん。待ってたわよ、一夏』

一夏『準備万端って訳か』

 アリーナではすでに鈴音が“甲龍”を展開し、待っていた。
 その手にはすでに連結された“双天牙月”が握られている。

鈴音『こうしてアンタと戦うのは何度目かしらね』

一夏『さぁな。もう数え切れない位に戦ってるだろ』

 一夏も“雪片弐型”を展開し、強く握り締めた。
 両者、合わせたように宙へ舞い上がる。


 ──個人別トーナメント。初戦、開始。


 ブザーが鳴り響き、試合が始まる。

鈴音『……』

一夏『……』

 お互いに動かない。
 初撃を奪い、戦いの主導権を握ろうと間合いを読みあっている。

鈴音『……ふふっ』

 不意に、鈴音が笑いをこぼした。

一夏『なにが可笑しいんだよ』

鈴音『や、ごめん。なんか思い出しちゃって』

一夏『ん?』

鈴音『確か、前に一夏と戦ってた時にさ乱入があったじゃん』

一夏『あぁ……』

 一年前の出来事。
 あの時、鈴音との戦闘中に正体不明のISが乱入してきた。

鈴音『あれ、もう一年も前のことなのよね』

一夏『だな』

鈴音『早いわね、本当に』

一夏『全くだ』

 短い会話が終わり“甲龍”が動いた。
 両肩部に搭載された“龍咆”の方向が一夏へと照準を定める。
 


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