過去ログ - Steins;Stratos -Refine- V 
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447: ◆H7NlgNe7hg[sage saga]
2013/10/12(土) 07:44:45.40 ID:+h+D56lDo

紅莉栖「岡部……」

 千冬から聞かされた岡部の意思。
 けれど、紅莉栖が願うのは岡部の安全だけだった。

 いくら強くなったとは言え7対1である。
 数の暴力から加減が効かず、不慮の事故が起こることも充分にありえる。

 ただただ五体満足で帰ってきて欲しい。
 願いはそれのみであった。




 ──そうだ、全力で来い。




岡部『良かった。こうなることが予測できて』

 千冬が卒業試験をほのめかしてからと言うもの、岡部は“石鍵”のエネルギー消費を極限まで減らしていた。
 通常の“IS”とは異なりエネルギーの絶対量が多い“石鍵”である。

 エネルギーを貯蔵するにはそれなりの時間を有してしまう。
 そして、エネルギー残量がそのまま戦闘力に直結する“石鍵”にとって、その貯蔵は死活問題。

 卒業試験が戦闘だとするならば、それなりの準備が必要だった。

岡部『開錠』


 《承認。第一、及び、第二ゲート開錠します》


 “石鍵”が答える。
 塞き止められていた門が開き、大量のエネルギーが奔流する。

岡部『展開』


 《承認。“刻司ル十二ノ盟約”-パラダイム・シフト-を起動します》


 両肩部からユニットが射出され、さらにビットが飛び出し分散する。
 12からなるビットがアリーナへと放たれた。

岡部『展開』


 《承認。“蝶翼”-ノスタルジアドライブ-を起動します》
 

 背部に設置された小型のスラスターが口を開く。
 まるでアゲハ蝶のように煌びやかなエネルギー状の羽が発露した。

岡部『……行くぞ』

 静かに動き出す“石鍵”。

 岡部に課せられた“卒業試験”が始まった。

 
 


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