過去ログ - 結標「わ、私が……」一方通行「超能力者(レベル5)だとォ!?」
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◆ZS3MUpa49nlt
[saga]
2013/03/16(土) 21:37:23.10 ID:/ZqQqOoio
プロローグ.暗躍するプラン
夜の学園都市。辺りはひっそりと静まっており、聞こえるのはビルの間を通る風の音ぐらいだった。
冬だということで肌に突き刺さるような冷気が外には流れている。
空に映るのは三日月、都市の明かりに負けずに輝きを見せる一等星たち。静けさの中で唯一の賑やかさを演出していた。
そんな中、第七学区にあるとある学校のとある男子寮。
その一室のベランダの手すりに一人の少年が寄りかかっていた。
金色に染めた頭と青いサングラスが特徴の、アロハシャツの上に学生服を羽織った少年。
左手に握られた携帯電話は彼の耳元に当てられている。
「……これで満足か?」
少年は吐き捨てるようにそう言い放った。その表情には苛立ちのようなものが見える。
『ふむ、よくやってくれたよ。これでプランの成果を確認することができた』
「そのふざけたプランはいつになったら完遂するんだ? 動くこちら側からしても迷惑で適わない」
『何、いずれ終わるさ。近いうちにな』
「推定寿命が千年を超えるお前にとっての近いうちとは、一体いつなんだろうな?」
皮肉を述べる少年の表情はさらに険しくなっていた。
「今回の件、死人が出てもおかしくはなかった。お前がどういった意図でこれを行ったかは知らんが、先に言っておくぞ」
怒りの口調のまま少年は続ける
「俺たちであまり遊ばないことだな。やりすぎはお前の身を滅ぼすことになるぞ」
『…………』
電話の向こう側からの言葉はなかった。
おそらく向こう側では憎たらしく笑う電話主がいるだろう。
少年は舌打ちをし、再び口を動かした。
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