過去ログ - 智「さあ、おとぎ話をはじめよう」 Re:3
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以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします
[saga]
2014/03/14(金) 01:19:30.81 ID:nEud+3Oto
学校を終えて向かう先は、駅裏の喫茶店。
以前は寂れた携帯屋だったそこは、知る人ぞ知る隠れた穴場となっている。
運良く一番奥の、人目につき辛い席を確保できてほっと一息。
いつもなら溜まり場のどちらか、或いは両方に向かうのだけれど今日はちょっとした用事があるのだ。
携帯を開いて、メールをもう一度確認する。
差出人は伊代。 送信日時は律儀に十二時半と、昼休み中だ。
噂通りのミニスカートを纏ったメイドウェイトレスさんからコーヒーを受け取って、その中身が半分を過ぎた頃、ようやく待ち人が現れる。
伊代「ごめんなさい! 先生に呼び止められちゃって」
智「ううん大丈夫、僕も今きたところだから」
目ざとい伊代ならきっとコーヒーの残量に気付くだろうが、別にいい。
きっと今の伊代も咎めはしないだろう。
無意味な嘘だけれど、適度なそれは人間関係を円滑にするための潤滑油なのだ。
智「それで、話ってなに?」
伊代「ああ、うん。 えっと……あっ、すいません! この娘と同じものと、あと苺のパフェお願いします!」
偶然隣の席まできたウェイトレスさんに注文を告げて、伊代は笑う。
伊代「どういう店でもそうだけど、場を借りてるのに最低限のものだけしか頼まないのってわたし許せないの。
ほら、例えばファストフード店とかの無料チケットあるじゃない? それだけを頼んで他の何も落とさない人ってどうかと思うわ」
時と場合によるけれど、解らなくもない。
伊代ルールは割と細かいところからこういう道徳的(?)なところまで及ぶから侮れない。
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