過去ログ - 智「さあ、おとぎ話をはじめよう」 Re:3
1- 20
454:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[saga]
2014/03/14(金) 01:29:53.87 ID:nEud+3Oto
伊代「それで……ええと、なんだったかしら」

智「伊代が僕を呼んだんじゃない」

伊代「ええ、そうなんだけど……そう! あの娘の話!」

智「どの娘のことさ」

 伊代の〈呪い〉については僕は知っている。 だから固有名詞を言え、だなんて無茶は言わない。
 けれど何のヒントもなくあの娘だなんて言われても、わかれと言う方がムリな話だ。
 伊代もそれをわかっているのか、もどかしくジェスチャーしつつ、言葉をひねり出す。

伊代「あの……わたし達の仲間の、ほら、すぐセクハラしてくる」

智「え? ごめんわかんないからもうちょっと詳しく」

伊代「だから、ほら! たまにベレー帽被ってて、クォーターで、銀髪で髪の長い……」

智「ん?」

伊代「だから!」

 何度も聞き返す内に、思わず笑いが漏れる。
 そこまで必死でジェスチャーしていた伊代もようやく僕が笑っていることに気付いて、ジト目で僕を見遣った。

伊代「……あなた、わざとやってたわね?」

智「ごめんごめん、必死になる伊代が可愛くて」

伊代「……もう」

 くすくすと笑う僕に、顔を少しばかり赤らめてる伊代。
 伊代は丁度運ばれてきたコーヒーを、誤魔化すように口に運んだ。


<<前のレス[*]次のレス[#]>>
1002Res/639.50 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice