過去ログ - 智「さあ、おとぎ話をはじめよう」 Re:3
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469:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[saga]
2014/03/16(日) 22:50:15.35 ID:6ZGiERDQo
 たまに日の差し込んでいる路地裏。
 風が吹き抜けて涼しい。 これは猫達が好むのも理解できる。

 見失わないように早足で後をついていくと、ちょっとした広場に出た。
 なんだかゲームとかだとちょっとしたイベントのありそうな場所。
 というか実際あったなーと想うのは皆と出会った時のこと。
 まさか街の裏側に触れることになるなんてあの頃は思ってもいませんでした。

 それはさておき。
 そこには見知らぬ女子生徒がチンピラもどきに身売りされかけているなんてことは決してなく。
 見渡すかぎりの猫ネコねこ。
 そして、人が一人。

「にゃー、にゃー」

 僕の中で、猫のイメージは決まっている。
 ずばり、茜子だ。
 犬といえばるい。 兎と言えばこより。 そのレベルで猫と言えば茜子。
 なので、少しばかり驚いた。

「にゃ、にゃにゃー……にゃ?」

智「ええと……」

 小柄な体躯。
 身長の半分はありそうな、ウェーブのかかった長髪。
 顔にはピンクの円縁メガネをかけていて、総じて見ると世界中で流行ったハリウッド映画に出てくる魔法使いに少し似ている。

 しかしながら、だ。
 僕には決して、そんな知り合いなどいなく。

智「……どちら様?」

「そういう君は、不思議の国ならぬ路地の裏のアリスちゃん?」


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