過去ログ - 智「さあ、おとぎ話をはじめよう」 Re:3
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736:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/05/04(日) 22:34:23.07 ID:mIlh3pRxo
 あなたは、スカートです。
 そもそも、この言葉自体が呪われているのだと僕は思う。
 いや、母さんは僕が死なないように、万が一もないようにとこれを告げたのだ。
 そこに感謝することはあれ、疑念を挟む余地は少しもないだろう。

 しかし、しかしだ。
 それは、絶対にスカートでなければならないのだろうか。
 断言できる、それはNO、だった。

 パンツルック。
 それは決して、男だけのものではない。
 男装の麗人、という言葉があるように女性も男性の格好をしても不思議ではないのだ。
 逆は問題であり、そしていつも女装をしている男性が男の格好をして男装だと言い張るのはどうかと思うのだけれど。

 兎角として、だ。
 たまには僕だってまともな格好をしたい!
 そう思って用意したのが、此度の男装セットだったわけだ。
 まぁさっきも言った通り、男である僕が男装をする、というのもおかしな話だけれど。

 それでも、それでも僕はこれを着る。
 Yシャツに似た形状のシャツに、デニムパンツ。
 ちょっと気取った感じにして、後髪はポニーテールで纏める。
 果たして、鏡の前に現れたのは女の子の僕(男装バージョン)だった。
 もう少し美形にすれば、どこぞの演劇で男役でもやっていそうな感じ。

 しかし、これならば目立つことはあるにせよ男だと思われることは非情に少ないと思われる。
 本来なら目立つことすらもあまりしたくないけれど、犠牲というものはつきものなのだ。

智「それでは、いざ」

 僕は晴れ晴れとした気持ちで、家を出たのだった。


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