過去ログ - 智「さあ、おとぎ話をはじめよう」 Re:3
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928:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/10/07(火) 01:12:27.28 ID:PpkVyRrYo
 しかし、気まぐれというのは恐ろしい。
 その日、花鶏は偶然にも、その妄想上の相手に僕やこより、伊代ではなくるいを選んだのだ。
 そしてその当人に見られて、きっと同時に達していたのだろう。
 るいが怒るのも分かる、というか、怒る要素しか見つからない。

智「うわぁ……」

こより「変態ッス……」

伊代「変態ね……」

 僕らが一様にそんな反応を示していると、るいとにらみ合いを続けていた花鶏の視線がこちらをむいた。

花鶏「何よ、皆にだって隠し事の一つや二つあるでしょう! それがわたしにとってはこれだった、ただそれだけの話よ!」

るい「だとしても引く要素しかないってば、この変態!」

伊代「わたしは、別に……隠し事とかないけど」

花鶏「何を言ってるの、伊代ちゃん。あなたにもしっかりと隠し事はあるはずよ」

 すすすっ、と花鶏は忍び寄るようにして伊代の後ろに回り込む。
 そしてその覆いきれない程の両胸を鷲掴みにした。

花鶏「ほら、こことか、こことか、こことか!」

伊代「あっ,このっ!! やめなさ、っ、こらっ……!!」

 伊代が悶えているのを尻目に、僕らは会話を続ける。

こより「ともセンパイは何かあります? 見られたくないものとか」

智「うーん、見られたくないものか……」

 こよりに問われて、頭を軽くひねる。
 押入れの奥にある、カモフラージュしたAVは見られたくないといえば見られたくないが、そんなのが言えるわけもない。
 と,考えて近しい存在を思い出す。つい最近、というか昨日も、ちょっと一悶着あった。
 しかしそのまま言うわけにもいかないので、僕は軽く言葉を濁しつつ語る。


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