過去ログ - 智「さあ、おとぎ話をはじめよう」 Re:3
1- 20
940:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/11/01(土) 03:35:38.80 ID:uMFYiQfoo
宮和「和久津さま、次はあちらへ」

智「うん。あっ、ちょっと待って」

 今日は宮和とお買い物。
 とはいっても、別に目的物があるわけじゃない。俗にいうウィンドウショッピングというやつだ。
 きゃっきゃうふふとは行かないけれど、他の人から見てみれば目の保養になるレベルで仲睦まじいのではないかと思う。
 僕単体ですら十人中半分は振り返る。宮和と合わせれば正しく、十中八九というやつではないだろうか。

宮和「綺麗ですね」

智「ああ、うん……そうだね」

宮和「和久津さまに、よくお似合いですわ」

智「そっち!?」

 ブライダルショップの前を通りかかる。目立つように飾ってあるのは、純白のウェディングドレス。
 仮に女としたって、僕には似合わないんじゃないかな……胸も少ないし。
 というか普通は自分が着る姿を想像するものじゃないのだろうか。
 宮和を見ると、微笑みを湛えたまま首を小さく傾げる。……うん、宮和はどちらかと言えば大和撫子だから、ドレスも似合うだろうけど和装の方がいいのかも。
 そうなると、知り合いの中で一番似合うのは誰だろうか。
 花鶏、るい、伊代とかは普通に似合いそうだけど純白ってイメージではない。こよりはイメージ的には白だけどロリータ風の方が似合っていると思う。
 ……あれ、実はいないのかな? 僕にしたって、真っ白は似合わないだろうし。

宮和「和久津さま。ここは一つ、ご試着なさるというのはどうでしょう」

智「ないからね!? そもそも相手もいないからね!?」

 相手どころか性別も違うからね!
 試着なんてしたらアウトでしょ間違いなく!
 宮和は僕の言葉に残念そうな表情を見せるが、なぜ了承してくれると思ったのか。冷やかしにも程があるだろう。


<<前のレス[*]次のレス[#]>>
1002Res/639.50 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice