過去ログ - 智「さあ、おとぎ話をはじめよう」 Re:3
1- 20
941:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/11/01(土) 04:12:19.04 ID:uMFYiQfoo
智「全く……次行くよ」

 このままここにとどまってしまえば、宮和のことだ。きっとしつこく薦めてくるに違いない。
 最悪本当に試着になってしまうこともなり得るから怖い。
 宮和だけかもしれないけれど、柔らかそうに見えて本当に強かだ。

 と、不意に前から来た人にぶつかりかける。

智「っと、ごめんなさいっ」

 道を開けると、彼女は一度小さく頭をペコリと下げた後に歩み出す。
 ちゃんとまっすぐ歩いているはずなのにふらふらと、地に足がついていないような雰囲気がした。
 というか見覚えのある姿に、思わず二度見をするように振り返った。

智「んっ!? ちょっ、ちょっとまって!?」

「……?」

 彼女は振り返り、ぼんやりとした空虚に近い瞳で僕を見る。
 うん、間違いないだろう。もしあの彼女が双子だというなら話は別だろうけれど、雰囲気すらも一致するなんてなかなか無い。
 宮和もそのことに気がついたようで、片手を口に当てていた。

宮和「あら、まぁ……お久しぶりでございます」

智「確か……副島さん、だったよね?」

 彼女……副島さんは僕らの顔をまじまじと見て、目を少しばかり細めた。
 そしてその後、合点のいったかのようにぽん、と手を叩く。

密「……ああ。学園の君」

智「それは忘れて!?」

密「冗談」


<<前のレス[*]次のレス[#]>>
1002Res/639.50 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice