過去ログ - 凛「おかえり。アーチャー」  アゲハ「ああ、ただいま。マスター」
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465: ◆jXxX9w2lpg
2013/06/01(土) 19:20:21.54 ID:LJecqNK/o

凛はアゲハに小声で耳打ちする。
勝負はここで決める。
大切なのはタイミング。
失敗は許されない。

広げられた翼に魔翌力が込められていくにつれ、蛾の模様のように幾何学的な魔術が現れる。

「神官魔術式・灰の花嫁」 ≪マキア・ヘカティックグライアー≫

視界を覆う程の魔術が襲い掛かる。
確かにこの魔術は切り札に相応しい攻撃範囲と破壊力を持ち合わせている。
様々な魔術を同時に放ち広範囲に制圧するこの術は、宝具で言えば対軍宝具並みの攻撃範囲を誇る。

(でも、だから勝機がある……躱すことは無理。だけど、私のとっておきを三つ、それも一か所に集中すれば……)

「Funf、Drei、Vier……」

宝石を指で挟み取り出す。
使うのは三番、四番、五番。
凛の生きてきた十数年分の魔翌力を解放させる

「Der Riese und brennt das ein Ende――――!」 ≪終局、炎の剣、相乗≫

「これで……消えなさい!!」

神代の魔術。
古来より続く魔術の歴史の中で一際輝いた時代に生を受け、英霊にまで上り詰めたキャスターの魔術の結晶。
凛は素直に美しいと思えた。
自分の一生では決して辿り着けぬかもしれぬ、遥か高みに存在するキャスターに一人の魔術師として凛は魅かれた。



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