過去ログ - 凛「おかえり。アーチャー」  アゲハ「ああ、ただいま。マスター」
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487: ◆jXxX9w2lpg[saga]
2013/06/03(月) 23:57:01.15 ID:2wbYkV9co

大人しく横たわるセイバーを見ていると、アゲハは彼女との戦いが三度目になることを思い出した。
初めて戦い同盟を組むことになった日から、いつかこんな日が来るのだろうと予想はいていが、出来ることならば、こんな無理やりな状況での決着など望みはしていなかった。
力も速さも格段に上がっていたが、それでも戦う意思を植え付けられただけの傀儡では、一振りに懸ける重みが違う。
素のセイバーなら裂弾も背理も、こう簡単にくらうことはなかったのではないかとさえ思う。

(オレはこの戦い全てを懸けた。オレだけじゃなく士郎や遠坂それにセイバー。お前の命をも懸けて戦いに挑んだ。オレが負けるのはオレだけじゃく、全員の命を失うことと同じなんだ。それに比べれば、一つや二つの令呪なんかじゃあ、重さが違う――そうか……そういうことか)

そこまで考えて、アゲハようやく答えを見つけた。
今なら分かる。
セイバーの願いとアゲハの願い。
確かに出所は一緒かもしれない。
しかし、その方向性は真逆。

「お前の願いはなセイバー。ただの破壊なんだよ。全てを無かったことにして……過去を壊す狂気の剣。オレは違う。オレの剣は……未来を切り開くためのもんだ。なあセイバー? お前の剣は旧時代を壊すためのものじゃない。新時代を創りだすものなんだよ……だからさセイバー。お前の願いは――」



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