過去ログ - 凛「おかえり。アーチャー」  アゲハ「ああ、ただいま。マスター」
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488: ◆jXxX9w2lpg[saga]
2013/06/03(月) 23:57:59.17 ID:2wbYkV9co

急に柳洞寺に突風が吹き荒れ、砂利や土は舞い視界が塞がれる。
自然に起る風とは思えぬ、突風と呼ぶに相応しいこの状況にアゲハは目を閉じ、腕を交差させて顔を守る。
原因も分からないまま顔を起こし前を向くと、不思議なことに満身創痍のはずのセイバーが立ち上がり剣を天高く掲げていた。

「な……それに、あの剣は?」

不可視であったセイバーの剣は、今やその全貌を現していた。
その剣は黄金に輝き、魔術に詳しくないアゲハにも相当量の魔力が込められているのを感じ取れる。

「やばいな……あの剣はケタ違いだ……」

膝は笑い、血は足りずに頭はクラクラするのにも構わず、ゆっくりとアゲハ立ち上がる。
あの剣が真価を発揮すれば、柳洞寺なんて消し飛んでしまう。
しかし長々と考える間もなく、セイバーはようやく真の姿を見せた聖剣を、アゲハに向かい振り下ろす。
想像を超えた威力の光線が発射され、アゲハの視界は黄金の輝きに覆われる。

雰囲気はライダーの宝具に似ているが、あれよりも遥かに広範囲でその規模はとてもアゲハ一人に向けられたものではない。
A+ランクの宝具である英霊の手綱さえも、込められた魔力量は比較にならない。
まさに最優のサーヴァントに相応しい最高の宝具。

流星を打ち本体を狙うのか。
無理だ。
あの密度の魔力を前にして劣化版暴王ではなんの意味ももたない。



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