過去ログ - 凛「おかえり。アーチャー」  アゲハ「ああ、ただいま。マスター」
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561: ◆jXxX9w2lpg[saga]
2013/07/14(日) 14:24:58.85 ID:VjqiOIUIo
この城まで来る道のり。
罠を気にしながら慎重に、それでも最大速度で森を駆け抜け四時間かかった。
帰りは来た道を戻るだけなのと、バーサーカーに捕まれば一巻の終わりと言うこともあり、少しは早く森を抜けるかもしれない。
それでもバーサーカーと凛達の速力の差やセイバーの調子を考えると、少なくともここで二時間は足止めが必要とアゲハは考えた。

それが、いかに非現実的な数字かは考えるまでもない。

(だから、ここで奴を倒す。例え――アレを使うことになろうとも)

バーサーカーは何も考えずに一直線にアゲハと距離を詰めようと突進してくる。
覚悟を決めアゲハは流星を構える。
暴王の前ではステータス上での耐久値に意味はない。
敏捷性が高くてもあの体格ではセイバーのように躱すことは出来ないはず。

バーサーカーのクラスは能力が底上げされている代わりに、理性を失い生前の武芸は発揮出来なくなっている。
正面から攻撃が来ると言うのに目にも入っていないのか、狂化による副作用なのか少しも減速せずに突っ込んでくる。
アゲハにとってはチャンスである。

しかし、次に起った光景はアゲハにとって信じられないものであった。
流星はホーミングの必要もなくバーサーカーの肉体にぶつかる、そこまでは良かった。
バラバラにされるはずのバーサーカーの肉体は、苦も無く流星を押し切りアゲハ目掛けて変わらず突進してくる。

途端にアゲハは窮地に追い込まれる。
バーサーカーは目と鼻の先で、避けなければその巨大な戦斧で切り刻まれてしまう。

アゲハは落ち着き冷静にイメージを固める。
練り上げられた力は脚に。
下半身、脚力の筋力に全神経を集中する。

膝を折って、腰を深々と落とす。
十分な力を蓄え、そして床を強く蹴った。



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