過去ログ - 凛「おかえり。アーチャー」  アゲハ「ああ、ただいま。マスター」
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562: ◆jXxX9w2lpg[saga]
2013/07/14(日) 14:25:25.47 ID:VjqiOIUIo
床は耐えきれず陥没し、アゲハは高く飛びあがる。
一瞬でバーサーカーの遥か上空に飛出ると、壁に僅かに存在する窪みに指を懸け体を支える。
敏捷性さえもアゲハを上回るステータスを持ち、加えてあの巨体から繰り出されるリーチとで、半端な左右の動きでは攻撃を躱し切ることは出来ないと判断した。
流石のバーサーカーも瞬時に上までは反応出来なかったのだ。

(一先ずは安心か? それより……あいつの体は……流星が貫通も出来ずに消えるなんて)

それ自体はおかしい事ではない。
暴王の特性からすれば、その許容量を超えれば自壊するのは当然のこと。
しかし、それが武器や攻撃でもなく単なる肉体で起こると言うことは、それだけの魔力を秘めていることになる。

(考えたくないな。しかし、だとするとより質も密度もある攻撃で叩かないとダメージは通らない)

いくつか手はあるが、アゲハはディスクによる接近戦を選択する。
危険はあるが、他の手段が更に危険が付きまとうのでこれでも、アゲハの札の中では安全なものである。

アゲハは少し油断していたのかもしれない。
気づくとアゲハの目の前にバーサーカーが迫っていた。

あの巨体で体重の持ち主がこの高さまで跳び上がることは出来ないだろうと、アゲハは高を括っていた。
バーサーカーは単に体が大きく筋力があるだけでないことを悟る。
しかし反省している場合ではない。
バーサーカーは右手に持っている斧を振り上げ、アゲハを叩き潰そうとしている真っ只中で、すぐに回避運動をとらければ今度こそ命はない。
空中では動きに制限がある。
安易に跳び上がったのは失策だったか。
天井までは余裕がある。
逃げ道は一つしかない。



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