過去ログ - 凛「おかえり。アーチャー」  アゲハ「ああ、ただいま。マスター」
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60: ◆jXxX9w2lpg[saga]
2013/03/20(水) 04:27:51.70 ID:R//DdHvto
凛「……こ、紅茶でも飲む? 私のどかわいちゃってさ」

聞けない。
そんなこと聞いてはいけない。
サーヴァントの過去に好奇心を持って、同情なんかしたらどうするのだ。
戦いのパートーナーとして、同情なんて足を掬われる要因にしかならないのではないか。
それに聞いてどうするのか。
大変だったね、か。それとも、頑張ったわね、か。
命の駆け引きをしていた人間にかける言葉なんてどこにもない。
だから、別の言葉を絞り出す。

キッチンまで歩いて行き、慣れた手つきで戸棚からティーセットを2つ取り出し、紅茶の準備を始める。
凛は丁寧に紅茶を淹れるとカップを2つ持ち、再びアゲハの方に戻ってくる。
2人ともミルクも砂糖もなし。
カップには真っ赤な液体が満たされている。



アゲハ「ところで、こっちからも質問なんだが……ランサーは何がしたかったんだ?」

凛「は? サーヴァントを見つけたら倒すに決まってんじゃない」

アゲハ「いや、オレじゃなくてさ……あの学生のことだよ。を執拗に狙ってたろ?」

それを聞いて、凛はまだアーチャーに魔術師のあり方を教えてなかったことを思い出す。
良い機会だし、ここでレクチャーしとくのも悪くないと考え一から説明することにする。
魔術を追い求める意義や魔術の秘匿について。
聖杯戦争を一般人に知られるわけにはいかないのだ。0

凛「――というわけ」

アゲハ「まずいな。ランサーはあのオレたちが記憶を消したこと知らない。あいつの命があぶねえ」

ランサーはもう一度衛宮士郎の命を狙いに行く。

凛「っ! 迂闊だわ……そんなことにすら気づかないなんて」

記憶を消した所でランサーがそのことを知らなければ、再び目撃者を消しに行くのは当然のことである。
そんな簡単なことすら見逃していた自分に腹が立つ。
今は後悔してる時間すら惜しい。一刻も早く衛宮士郎の家に向わねばならない。
最低限の準備をして家を出る。
今度こそランサーと決着をつける。



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