過去ログ - 高垣楓「ホワイトデーのおくりもの」
↓ 1- 覧 板 20
12:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2013/03/18(月) 11:51:49.38 ID:VMr1FUOo0
朝はお仕事であまり手をつけていなかった家事をしました。
昨日飲んだお酒の缶がテーブルの上をいくつか転がっていました。
洗濯物もあったはず。今日は少しだけあたたかい。早めに干してしまおうかな。
小一時間程度で、ひとり暮らしの家事は終わりました。
普段からある程度、整理整頓はしていたから。
ただどうしても、お仕事の日だったり、レッスンの日だったり。
そんな日には、疎かになってしまいますけれど。
ちらりと時計をみると、もうすぐ11時になろうとしていました。
忙しなく動く秒針が、私の焦りを煽っていました。
いずれ陽はまた昇り、明日になってしまうのですから。
明日には誰かに相談する、そうしたらきっと解決する。
早く明日になってほしい。でも、明日になるのが怖い。
あの日から心に空いた穴はふさがっていません。
放っておいたら、少しずつ、少しずつ大きくなって。
いずれ、自分自身も飲み込まれてしまうようで。
ああ、このままではいけない。
私は誰かに相談すると決めたのだから。
なんとなく携帯を開くと、プロダクションの娘のアドレスが並んで。
これで、相談を。そう思ったけれど、やめました。
自分にとって大事な問題を、メールや電話で済ませていいわけがない。
悩みを振り切ろうとするように、服を着替えました。
37Res/30.73 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。