過去ログ - 傭兵「死ぬだけの簡単なお仕事です……?」
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514:1 ◆smf.0Bn91U[saga]
2013/04/24(水) 19:57:41.63 ID:NnRn9fZG0
傭兵「……教会でも、基本的に加護を取り消すことは出来ない」

傭兵「だがそうした事情があった場合のみ、二度と復活の儀を行わないよう約束してもらうことは出来る」

傭兵「加護契約書を破り捨て、他の教会での復活をさせないようにし……その教会に転送されてきた死体に対し、蘇りの魔法をかけないようにしてくれることがね」


姫「加護契約書がなくなっても、最後に契約書を置いた教会施設での蘇りは可能……」


傭兵「そう。それすらも禁じてくれる方法」

傭兵「封印指定、とも呼ばれている」

傭兵「俺はそれを、アイツに内緒で執り行ってもらったんだ」

傭兵「もちろん封印指定には、封印される本人の契約も必要となる。もちろん彼女は契約した」

傭兵「そして……苦しんでいるあの子の心臓に、俺が刃を刺して、最後の殺しを行った」


姫「…………」


傭兵「……アイツ、彼女のためにさ、自分も神官になろうとしててさ……」

傭兵「でも神官になったら、身体が衰弱するから旅には出られないだろ?」

傭兵「だから、転送の法と加護契約の儀は無理でも、復活の儀だけでも出来て、身体が動けば良いってことで……必至にその方法を模索してたんだ」

傭兵「それが出来るようになって帰ってきたら……俺が彼女を、殺してた」

傭兵「二度と蘇らない形で」


姫「……っ」


傭兵「……分かるだろ? 俺は、アイツが好きな人のためにしてきた努力を、全てフイにしたんだ」

傭兵「きっと血の滲む努力をしたんだろう」

傭兵「実際に、利き腕が動かないようになったけれど、それでも身体能力は衰えることなく、復活の儀は出来るようになっていた」

傭兵「彼女のためだけにそこまでのことをして……彼女とずっと一緒にいたいからと足掻いて見つけて手繰り寄せたソレを……俺が、切り捨てた」


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