過去ログ - 傭兵「死ぬだけの簡単なお仕事です……?」
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570:1 ◆smf.0Bn91U[saga]
2013/04/28(日) 01:14:45.45 ID:PXseO4vR0
姫「いつも姉は、父上の公務を手伝っていました。そうすることで、将来国を動かすときのための知識を蓄えていたんです」

姫「その間姉のことは、父の護衛である宮廷魔法使いさんが一緒に守ってくれておりました」

姫「そしてその姉が父の傍にいる時間こそ、女騎士さんが表向きの第一王女であるわたくしを守ってくれていた時間なのです」


傭兵「適度な隙を見せることで敵に仕留める為の計画を練らせると、そういうことですか」


姫「その通りです」

姫「ちなみにこれは、わたくしの提案です」

姫「影武者をすると手を挙げたのも、戦闘兵器の噂をワザと流したのも、ですが」


傭兵「戦闘兵器の噂……そういえばあったな……」

傭兵「あれ……? でもそれって昔話してくれた、魔法を使えることに目を向けさせないためのものと矛盾してません?」


姫「はい。明らかに矛盾しております」

姫「ですが噂話など、色々と飛び交うものではないですか」

姫「それにこの戦闘兵器としての噂が広まれば、周りから恐怖されている姫、となって、女騎士さんが傍にいなくても違和感が少なくなります」

姫「もちろんこれもまた、敵を誘き寄せるために嘘を吐いていたことと、矛盾します」

姫「ですがそうしてあらゆる情報を織り交ぜ・絡ませ・流すことによって、姉が本当の第一王女かも、と別の方向へと目を向け疑うことすらさせないようにしておりました」


傭兵「その中には当然、戦闘が行えないという噂も広げ続けてある……」

傭兵「……でもそれ失敗すれば最悪、お姫さまが魔法を使えることを隠している、ということはバレていたように思うんですが……」


姫「あの時も話しましたが、別に魔法が使えることはバレても良いのです」

姫「バレてはいけないのはあくまで、戦闘用の魔法が使えないということ」

姫「戦闘兵器としての噂があって、魔法を使えることを隠しているのでは、と疑われれば、まず攻撃魔法だろうと繋げるでしょう? 一番の狙いは、実はそれだったのです」


傭兵「なるほど……」


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